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Yoshi HIGA from NY ~キューピットのひとり言~


Yoshiの食・走+道草考々
by yoshi_euro2005
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自転車と地図 from Yoshi

 ミッシランの地図が信頼され利用者も多いがあくまでも車のためのものだ。自転車にはもっと細かい情報がいる。市販されている自転車用の地図や案内書は短期間の旅行用で長距離にはむかない。帯に短し、たすきにながしでいいのがない。それだけにいつも行く先が見にくく不安だ。
 北の農地からフランス アルプスの山岳地帯、谷間を流れる川は次第に広く果樹の産地となる。南は海に面して沼地にはフラミンゴが赤くいろを添える。稲作も目につくようになる。1メートル四方程度の紙に縮小された地図がたよりだ。道路は高速、太い赤線は国道4車線でN表示、細い赤い線がDでこれらはい自転車は禁止らしい。黄色と白い線は自転車もいい。しかし途中で色が変わったり、太さが変わっている。さて、行き先どうなるのか。坂も記されていないし風向もない。
 不安ながらも無事ゴッホやフォト フェスタで有名なアルルに着いた。都市にはいると迷路に入ったのも同然で出るのにも困難を期す。ドイツやオランダでは小さな村でも脱出に何度か道を尋ねた。
 アメリカの地図や道路表示を読み慣れてる性もあって分かりやすい。行く先、道路の番号、東西南北が明記されている上、田舎村の中央を表示されたルートがメインストリートになっている。ここでは行く先の地名だけ。もっとも地名に親しんだ人にはこの方がいいと思う。日本も高速をでたり、都心に入ったら迷うのと同じなのだ。
 アルルに入る日から海風が強さをましてきた。アルルから海岸線を南に向かうと風速2〜30メートはゆうにある台風のような強風だ。予想はしたもののこんなに強烈だとは。週末とあって車は時速90前後のスピードで切れ目なくつづく。ここに自転車道路はない。白線の右20cm幅を風や車に飛ばされないようにハンドルをしっかりにぎる。夕方危険を感じ予定距離を縮めてテントを張る。
 朝になっても強風はつづく。この地方の名物で毎日つづくようだ。風車でもたてればいいのに。地図には道路の表示はないが10K以上海岸線がつづいている。聞くと自転車は通れるという。これは儲けたと入ったら地獄だった。砂浜だ。強風のなか荷物だけでも40Kに近い自転車を腕が痛くなるほど引っ張る。砂漠のなかの輪行を思えばまだましかと自己暗示にかけて果てしない終わりに向かう。
 もうすぐフランスは終わりだ。と思いつつスペイン地図を広げる。この国も大きく地図で道路が読めない。風がよめない。まだまだ難所がつづく。少しずつでも進むしかないのだ。

地中海
自転車と地図 from Yoshi_e0020813_128956.jpg


街のシンボル、フラミンゴがなぜか黒い
自転車と地図 from Yoshi_e0020813_129257.jpg


(UP:Hidetake)

by yoshi_euro2005 | 2005-08-24 10:50
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